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「声で、女をしびれさせる男 ウルフマン・ジャック!」


 今や映画界の大物としてスピルバークと並ぶジョージ・ルーカス監督の初期の映画「アメリカン・グラフィティ」。すでに青春クラシック映画の名作のひとつ。なんたって「アメリカ国立フィルム登録簿」に永久保存登録(96)にされている。

 しかし、この映画が公開されるまではスムーズではなかった。

 当時、学生くずれで、かけだしのDJ兼ライターをしいてた私のところにも、レコード会社からテスト盤(サンプル)がまわってきていた。その中にウエストのキューンとしまったウエイトレスが微笑むイラストでちょつと分厚い2枚組のサントラ盤「アメリカン・グラフィティ」があった。今まで日本ではレーベルの問題で入って来てないロックンロールの名曲を含めセンスのいい曲がずらり。解説には「日本での映画公開は見送られてしまった」と。

 しかも、ウルフマン・ジャックが映画に初出演し、ラジオを聴いている若者の相談にのる役に挑戦しているーと書いてあるではないか。英語を流暢にこなすFM局などまだ存在しない頃、低く張りのある声でテンポ良く紹介していくFENのウルフマン・ジャックとケーシー・ケースンは超人気者。私も中学生の頃から聴いていたひとり。ウルフマンと言うだけあって「アォォォっ」と名曲にはリアクションがつく。なにしろ格好いい男らしい響きにハマったものだ。そのウルフマンの姿観たさに映画の公開を夢見ていた。1年半ぐらいたって、やっと公開になり、運良くこれも試写を観ることができ映画誌「バラエティ」での取材の仕事が飛び込んで来た。

 現在、すでに大物俳優のリチャード・ドレファス、ハリソン・フォードもまだ無名に近く、一番有名だったのがウルフマン・ジャックだったのだ。映画のプロモートのために来日したウルフマンとのインタビューの1時間はアット云う間。

 「あの「ウルフマン・ジャック・ショー」のスタートは余り大きな声では言えないけどメキシコの放送局でハイジャックのようなかたちでスタートしたんだ」ーブレンダン・フレイザー主演の「ハード・ロック・ハイジャック」を観た時、ウルフマンのこの話となんだかダブってしまった。

 「アメリカン・グラフィティ」については、「映画の出演料はまだもらってないんだょ"ワッハッハ"」と豪快。だが、続きがある「ルーカスは低予算でこの映画を作ったから、ボクの出演料は、興業に従った歩合制なんだ。どうなるかなー、投資のようなもんだね」ま、本業で世界的にオン・エアーされているDJのスターらしいどーんとかまえた大様さはまさに大モノのといった雰囲気だった。トレードマークの顎にそった髭、強い目力で前に座ったものを魅了する。勿論あの豊かな声は心地よく響く。さらに「ルーカス監督は才能があるよ。絶対! なにしろこの映画に使われている曲41は彼の選曲だし、センスがいいんだ」と付け加えた。数年経ち、じわりじわりと「アメリカン・グラフィティ」はヒット、ルーカスは有名になりウルフマンはニヤリと微笑んだことだろう。

 1995年7月1日、57歳の命を閉じている。

 今宵は月夜を眺めながらウルフマンの雄叫び耳に甦らせるかな・・・。





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